ADHDの私が500万円の費用をかけてMBA留学を志望した5つの理由

  • この記事は「MBA留学に興味がある人、発達障害を抱えながらの自己研鑽方法に興味がある人」向けに書いています。
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  • この記事は2019年8月29日に更新されました

序段

私はADHDです。学生のころから「自分っておかしいのかな」と思うこともありましたが、その傾向がより顕著になったのは社会人になってからです。

社会人になって最初の3年間は、普通の人には考えられないようなミスをして叱られたり、普通のことが普通にできなくて落ち込む毎日でした

そんな状況を打開するために自分が取った選択は、MBA留学をすることでした。私がなぜMBA留学という選択に至ったのか、その理由をまとめてみました。

履歴書を強くしたかった

ADHDである私は、会社では「使えないやつ」だと思われていました。 マルチタスクをてきぱきとこなしたり、急な質問に対してとっさに筋のいい回答をしたり、初めての仕事でもそつなくこなしたり… そういった「優秀な若手社員」ならできそうなことは、当時の私には全くできませんでした。 自分の若手会社員生活は、一言で表すと「惨め」でした

そんな時、すごく不安だったのは 「もし会社が倒産したり、体調を崩したりして転職せざるを得なくなった時、自分はどうなってしまうのだろう」ということでした。 今の会社でさえ「使えない」自分が、他の会社で活躍できるはずがないし、 第一、今の会社で活躍できていない時点で転職活動でアピールする材料がないと思ったからです。

その不安を払拭するため、自分は「履歴書を強くする必要がある」と思っていました。 簡単に言うと、資格や学歴など履歴書にはっきりと書けるアピールポイントを積み重ねることで自分が転職市場に放り出されたときのリスクヘッジにしようと考えましたもっと下世話に言えば「履歴書に書きたかったからMBAを修めた」ということです

能力ではなく、知識で勝負すべきだと思った

前述の通り、自分は「優秀な社員」ではありませんでした。 ではそのままで良いかというとそうとも思えず、何とかして会社で活躍する方法を考えていました。 そして、よくよく考えているうちに、会社で活躍するために必要な要素は「能力」と「知識」に大別できるのではないかと考えるようになりました

「能力」とは人間関係の調整能力だったり、アイデアだったり、気遣いだったり、ミスの少なさであったり、 うまく表現するのは難しいのですが、「地頭が良い人が得意なこと」だと思っています。 一方で「知識」というのは単純に知っているということであり、地頭のよさとはあまり関係ありません。 (もちろん地頭が良い人は効率よく知識を付けられる、というインプットの効率の差はあると思います) 自分は地頭がよくないことは明白でしたが、知識の量は努力次第でを増やすことができると感じたので知識量を増やすことで自分の価値を向上させようと思いました

MBAのプログラムはビジネスで有用な知識を広範にカバーしています。 広範な分、深さは大したことないのですが、それでも知っているのと知っていないのとでは大違いで たとえば、ビックデータ解析の授業でTableauの使い方を少し習っていたおかげで会社のBIツール導入時に目立てたり 統計の授業で統計ソフトの使い方を習っていたおかげで在庫最適化のプロジェクトの際に一目置かれたり、実際に役立った場面は多かったです。 「MBA出てても浅い知識しかないから使えない」と仰る方もいます。 確かに専門家の目線で言うとある意味正しいのかもしれませんが、ビジネスマンとしては浅い知識でも十分戦えます。 私は、ビジネスマンとして求められる知識レベルは「専門家レベル」ではなく「専門家と話せるレベル」だと思っています。 そういう意味では、広範な領域で「専門家と話せるレベル」になるためにはMBAは良くデザインされていると思います

強力な人脈を構築したかった

何度も言う通り、私は優秀な社員ではありませんでした。 そこで、会社に自分の価値を認めてもらうには、「影響力のある人間を連れてくることができる」というのも一つの方法なのではないかと考えました簡単に言うと「虎の威を借る狐」になろうということです

「虎の威を借る狐」というのは一般的にはネガティブな意味を持っていると思いますが、現実社会では「虎の威を借る」のも簡単ではありません。 「強力な虎」とつながりをもち、「頼めば威を貸してくれる」だけの関係を構築していなければいけません。 そういう点ではMBAは虎たちと強固な関係を構築するのにはうってつけの場です。 高い授業料を払う余裕があり、それでいて自分の時間を犠牲にしてまでMBAプログラムに参加している生徒たちは「意識高い系のすごい奴ら」の集まりです。 有名企業で若くしてマネジメントポジションについてる人間、既に起業して経営者となっている人間、母国の富豪一家に生まれファミリービジネスの次期社長の座が約束されている人間など、すげーなと思えるクラスメートとのつながりは生涯通じての財産になります。 そしてそのつながりは強固です。「名刺を交換した」とかいうレベルの繋がりとは訳が違います。 なぜならクラスメートとは約2年間、膝を詰めて議論し、発表資料を作り、酒を飲み、笑いあうという濃密な時間を過ごすからです

度胸を付けたかった

若手社員時代を惨めに過ごしていた私は、とにかく仕事中いつもビクビクしていました。 何かあると「また自分がミスしてしまったのではないか」と思ってしまっていたからです。 そんな自分を変えるには、到底自分にはできないような無茶ブリを受け続ける環境が必要だと思いました

MBAでは、日本企業では考えられないペースでアプトプットの機会が訪れます。 一番わかりやすいのはプレゼンです。 私はMBAに行き始めるまで、英語ではおろか、日本語でもほとんど人前でプレゼンなどしたことがありませんでした。 ところがMBAでは毎月1回はチームでプレゼンさせられます。もちろん英語です。質問がバンバン来ます。 最初の2~3回は冷や汗かきまくりながら、顔面蒼白でプレゼンしてました。他の生徒から飛んできた質問が聞き取れず恥をかきました。 毎回チームメイトに助けてもらい、申し訳なく感じました。プレゼン前は仕事も手につかず、プレゼン後は情けなくて家でシクシク泣きました。 そんな辛い思いを20回くらいしたら、プレゼンはへっちゃらになりました今は英語でも日本語でも自信満々でプレゼンできます。ContentsもDeliveryも両方自信あります。 とってもつらかったですが、オッサンになってから急にプレゼンやらされてアワアワしてる上司とかを見てると 早めに恥をかいておいてよかったと思います。

語学力を付けたかった

MBAは「英語ができる人」が行くものだと思っている人も多いと思います。 たぶんそれは正解です。が、自分は英語ができるようになるまでは待てませんでしただって、英語のために英語を勉強するのってつまらないから。「英語の勉強」をするよりも「英語」で勉強するほうが全然楽しいから

こんなテンションで大して英語が話せずにMBAを始めると、まず間違いなく泣きをみます。 授業では教授が何を言っているかわからないし、グループワークでは周りの生徒が何言っているかわからないし、プレゼンでは自分が何言ってるか分かりません。 でも、泣きながら食らいついているうちに、気が付いたら信じられないくらい英語力が向上していました

まとめ

なんだかダラダラ書いていて要点がよくわからなくなってしまいましたが、 以上がADHDである私が、いや、ADHDであるからこそMBAを志した理由です。 少しでも皆様の参考になれば幸いです。

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