上司の期待を超えるための確認の極意
2020年12月13日

サマリ
- 上司の期待を超える成果物を出すために重要なのは「確認を入れるタイミング」である
- 効率的に仕事を進めるために、中間チェックを入れることは欠かせない
- ただし、上司に失望されないようにするために、確認を入れるタイミングが重要
- ベストなのはリクエスト受領時に時間軸とクオリティ軸でそのスイートスポットを意識して、チェックポイントを合意すること
効率的に仕事を進めるために、中間チェックを入れることは欠かせない
皆さんもこんな経験はないでしょうか

通りすがり
今月の損益纏めておいて
はい!

管理人
… 一週間後
できました!今月の損益、週次で計算して昨年同期比とあわせて表にしておきました!

管理人

通りすがり
いや、俺は部門別・科目別の月次集計もしてほしいし、対予算比もしておいてよ。普通。もういいわ、俺やるから。
……。

管理人
上司に失望されないようにするために、確認を入れるタイミングが重要
上記のようなすれ違いが起こる原因は様々ですが、多くの場合「上司の期待の上昇カーブ」「成果物のクオリティの上昇カーブ」の差に起因します。この差を的確にとらえ、成果物のクオリティが上司の期待を上回っているタイミングで確認を求めることが重要です
上司の期待の上昇カーブ
上司の期待値は、通常以下のような特徴をもちます。
- かけた時間に比例して増加する
- かけた時間が少ない場合でも、最低限のクオリティは期待している(確認を求めてくるからにはそれなりにできているはず、という意識が働くため)
実際の手元成果物のクオリティ
一方で、実際の成果物のクオリティは以下のような特徴を持ちます
- 作業開始序盤では成果物のクオリティはなかなか上がらない。作業自体に対する情報量が足りていないことが多く、内容やデータの確認などに時間を使う必要があるため
- 内容やデータの確認などの準備期間を終えると作業が加速度的に進み、出せる成果物のクオリティも飛躍的に向上する
- 作業がある程度進むと、かけた時間に対するクオリティの増加率が鈍化する。例えば資料作成であればカラーコードなどの細かいレイアウトの変更、リサーチであればマニアックな補足情報など、詰めの部分に入るため
ベストなのはリクエスト受領時に時間軸とクオリティ軸でそのスイートスポットを意識して、チェックポイントを合意すること
理想的なのは、事前にクオリティレベルと時間軸を明らかにしたうえで中間チェックポイントを合意しておくことです。

通りすがり
今月の損益纏めておいて
はい! 一旦粒度と項目を整理して纏め表の構成案を作るので、午後確認のお時間いただけますか?

管理人

通りすがり
おk
… 2時間後
今月の損益、週次で計算して昨年同期比を行う形で表の構成案を作ってみたのですがいかがでしょう?

管理人

通りすがり
う〜ん、期間の粒度は週次じゃなくて月次でいいから、部門別かつ科目別で作ってくれる?あと、昨年同期比だけじゃなくて予算比もつけておいて
承知しました。部門別の情報は各部の担当者に出してもらわないといけないので1週間はリードタイムが必要ですが、大丈夫でしょうか。

管理人

通りすがり
おk。でも来週金曜の会議で使う資料だから、来週木曜までには完成させてね
わかりました。では来週火曜を期限に各部から資料収集してドラフト作成するので、水曜日に細かいレイアウトをまた相談させてください

管理人