コンサルタントが綺麗なプレゼン資料を作れる3つの理由

  • この記事を読むと、あなたが普段から気になっていた「なんでコンサルのプレゼン資料はあんなにきれいなんだ」という疑問が解消されてすっきりします
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  • この記事は2020年3月28日に更新されました

コンサルの資料はきれい、だがなぜそんなにきれいな資料を作れるのかわからない

コンサルタントが作る資料、とりわけパワーポイント資料はすごくきれいでプロフェッショナルな感じがしますよね。「外資系コンサルが教えるコンサル術」みたいな本を参考に真似してみても、なかなかうまくいかないし、とにかく時間がかかる。私も自分がコンサルタントになる前は「なぜ、コンサルは忙しいはずなのにあんなにきれいに資料を作れるのだろう」と、常々疑問に思っていました。

今回は同様の疑問を持つ方にお応えすべく、自分が実際にコンサルタントになって発見した3つの理由を記事にしてみました。

充実した社内トレーニングやOJTにより、コンサルタントのパワポスキルが鍛えられている

どんな人であれ、最初からきれいな資料が作成できるわけではありません。会社側も同然それはわかっており、新人たちが素早くキャッチアップできるよう、様々な形で訓練の機会を提供します。

コンサルタント会社は非常に豊富なトレーニングプログラムを有しています。当然ながらパワーポイントの技術についても例外ではなく、新人コンサルタントは最初の数か月~1年で多くの資料作成関連の研修を受講し、基本的なスキルを習得します

また、日常業務を通して資料の作成機会は多く、そのたびにマネージャーからチェックを受けます。そのたびに「答え合わせ」とともに質の高いFBを受けられる状況になるため、意識しないうちにトライアンドエラーが繰り返され、めきめきとスキルを習得します。特に作成スピードという点で、事業会社では考えられないペースでの資料作成を要求され続けるため、自然と作成スピードについても鍛えられます (個人的には、前職の事業会社では1週間かけてつくっていた資料をコンサルでは半日で作るイメージです)。

パワーポイントに有料アドインが組み込まれており、一般人が使うパワーポイントよりも格段に使いやすくなっている

コンサル、とりわけ外資戦略コンサルでは有料アドインと各社独自のマクロが組み込まれていることにより、パワーポイントのソフト自体が普通のオフィスソフトから大きくパワーアップしています。

有料アドイン

代表例として「Think-cell」があげられます。Think-cellは「think-cellを使えば、すばらしいグラフを数分で作成することができ、スライドのレイアウトが向上するほか、定期的なレポートを自動化できます。これはすべて単一のPowerPointアドインで可能です」(公式Webサイトより引用:https://www.think-cell.com/ja/)と謳われる、有料のアドインソフトです。Think-cellがあれば通常のパワーポイントでは作成が面倒なウォーターフォールチャートの作成が簡単にできたり、プリセットのアジェンダページを挿入することでセクションの順番入れ替えが目次ページに自動で反映されたりと、何かと使い勝手が向上します。

会社独自のマクロ

有料アドインに加え、各社が独自のマクロを組み込んでいます。例えば特定のショートカットでオブジェクトの色をコーポレートカラーに変更したり、通常はショートカットが設定されていない配置系のコマンドに特別にショートカットコマンドが設定されていたりと、細かい時短に役立つ仕様になっています (余談ですが、私用のPCを使うときはいつも使うコマンドが使えずイライラします…)。

そもそも、実はコンサルタントはパワーポイント資料を作っていない

え?と思われたかもしれませんが、正直コレが一番大きいです。はい、コンサルタント(とりわけ戦略系ファーム)は自分でパワーポイントを作っていません。パワーポイントの作成は99%アウトソースしています。より正確に言うと、コンサルタントは「パワーポイント上で作成作業を行う」ことはしていません。もちろん「メッセージ内容を考え、そのメッセージを伝えるためのコンテンツを考え、適切なデザインを行う」ところまではコンサルタントが行い、それ以降の作業はすべて専門の部隊に依頼します

どういうことかというと、まずコンサルタントがパワーポイント資料を作る際は、メッセージを磨きこんだうえでコンテンツを選択し、紙に手書きでドラフトします。それを写真にとって、「右上のオブジェクトは強調色」「グラフラベルの国名横に国旗をつける」などの指示を書いてパワポ作成部隊にメールすると、1時間後にはきれいなパワーポイントスライドが出来上がってきます。それを微修正したらきれいなパワポ資料の完成です。各社ともグローバルパワポ部隊(たいていインドなどにあり、英語資料の作成を担当)とローカルパワポ部隊(各オフィスにあり、ローカル言語での資料作成を担当)を有しており、資料の言語で使い分けます。

もしあなたがコンサルタントについて、しこしこ自分でパワーポイントをいじっている姿を想像しているとしたら、少なくとも私のファームについてはその想像はあてはまりません。どちらかというと、メッセージとコンテンツを考え、紙に落とすところまで勝負であり、パワーポイントの作成スキル自体は重要ではないのです

まとめ

「なぜコンサルの資料はきれいなのか」の答えは最終的に「そもそも自分で作っていないから」という身も蓋もない回答になってしまいましたが、これが現実です。少しでも皆様のお役に立てれば幸甚です。

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